「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」新章の幕開け — 認識と存在を揺さぶる旅へ
今回は、京都に新しくオープンした「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」をご紹介します。
歴史と文化が息づく京都の街中で、光とデジタルアートが織りなす幻想的な世界に足を踏み入れてみませんか?大人も子どもも一緒に楽しめる、まるで未来の遊園地のような体験が待っています。

1.空間そのものが芸術 ―「環境現象」を体感する
このミュージアムの最大の特長は、作品が物体ではなく「環境現象」であることです。猪子寿之氏が提唱する「環境が現象を生み、その現象が存在を創る」という思想が、そのまま体験へと昇華されています。例えば、空間を漂う巨大な泡の塊 《Massless Amorphous Sculpture》 は、見た目には彫刻のようですが、実体はなく、人間の行為にではなく環境の力によって形を保つ存在です。時計のように固定された“形”ではなく、流動しながら“存在”を続けるその彫刻に身を委ねる瞬間、私たちは“認識”とは何かという根源的な問いと向き合うことになるでしょう。
2.触れ合いから生成される作品たち
このミュージアムでは、鑑賞者の五感や身体の動きが作品の一部として取り込まれる例が数多くあります。
《Traces of Life》
歩いたり息を吹きかけると、それが一瞬光の痕跡となって残り、やがて消えてゆく。この作品は、私たちの存在が一瞬の連続であること、そして環境と共鳴して存在し続けることを体現しています。
《呼応するランプの森》
数万の光球が鑑賞者の動きに応じて輝きを変え、“関係性”そのものの美しさを映し出します。この広大な森の中では、ひとりひとりの動きが森に影響を与えていることに気づくでしょう。
3.京都という舞台で “記憶” と “未来” をつなぐ
このプロジェクトは、単なるアート施設の開設ではありません。京都市が推進する「京都駅東南部エリア活性化」の一環として、地域の創造拠点として位置づけられています。
京都には千年の歴史と伝統が刻まれてきましたが、このミュージアムはその継承の上で、次の文化的叙事(ストーリー)を織りなす役割も担っています。周辺には新しいアートスペースや研究施設、多様なカルチャーが集まり、やがてひとつの「文化都市」としての新たな姿を描き出すでしょう。
4.体験を最大化するために知っておきたいこと
📍 住所:京都市南区東九条東岩本町21-5(京都駅 八条口より徒歩約7分)
🕰️ 開館時間:9:00〜21:00(最終入場 19:30)
🎟️ 料金目安:大人 ¥3,800〜、学生 ¥2,800〜、子ども ¥1,800(日時指定予約制・変動価格制)
📆 開館日:2025年10月7日(火)から常設展示
※詳しい最新情報は公式サイトをご確認ください。
5.未来へ続く体験 — その先の楽しみ方
「体に触れると壊れて、また復元していく」「光と闇が共鳴し合う空間を進む」――そうした“物質ではない体験”を、京都という伝統と革新の交差点で味わえるのが、チームラボ バイオヴォルテックス 京都の醍醐味です。
展覧会を“見る”ことから、“時間を過ごす”という体験へと変えるこの場所は、アートの概念を根底から揺さぶり、観る者の世界の見方まで変えてしまう力を持っています。
今年秋、これまでの「作品鑑賞」という枠組みを超えた未知の体験を求めて、ぜひ京都駅へ一歩を踏み出してみてください。そこには、あなたの認識と環境の繋がりを問い直す、静かなる革命が待っています。

「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」は、ただ作品を見るだけではなく、身体で感じ、五感で楽しむことができる特別な空間です。
京都観光の合間に訪れるだけで、日常とは違う幻想的な世界に浸ることができますので、ぜひ体験してみてくださいね。
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